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Jiǔgōngshān chá

Jiǔgōngshān chá · 九宫山茶

九宫山茶(Jiǔgōngshān chá、九宫山茶)は、湖北省南東部、咸寧市通山県の山地緑茶である。保護地域は幕阜山脈中部の5つの鎮と郷、すなわち九宫山とその周辺の山々である。茶は扁平形茶と条形茶の2つの形状があり、それぞれ独自の製法を持つ。2019年より農産物地理的表示として、2025年より地理的表示製品として保護されている。

1. 分類と起源

  • 種類: 緑茶(绿茶、lǜchá)。保護要件は等級を明示しないが、どちらの製法も緑茶の工程であり、殺青を行い、酸化や堆積発酵を伴わない。
  • カテゴリー: 湖北省南部の山地緑茶。扁平形と条形。農産物地理的表示(2019年)および地理的表示製品(2025年)。
  • 原産地: 中国、湖北省(湖北、Húběi)、咸寧市(咸宁、Xiánníng)、通山県(通山、Tōngshān)。
  • 保護地域: 厦鋪鎮、闖王鎮、九宫山鎮、洪港鎮、楊芳林郷。申請者は通山県九宫山茶葉協会。
  • 地理座標: 東経114°15′–114°58′、北緯29°19′–29°33′。

2. 歴史と文化的意義

  • 歴史:
    • 古文献. 参考資料は、晋代に「武昌山に入りて茗を採る」(入武昌山采茗)という記録を挙げ、これを九宫山とみなすが、これは解釈であり、直接の証拠ではない。同じ資料によれば、宋代に山上に茶寮観という寺があり、『九宫山志』には一頃の茶園が記されている。
    • 清代. 県政府は『康熙湖広通志』の「茶は通山より出づるものが上と為す」(茶出通山者为上)を引用し、通山の茶が最良とされていたとする。
    • 1958年と1980年. 参考資料は、古代在来茶樹の子孫が2度発見されたと伝える。
    • 1996年以降. 参考ウェブサイトによれば、1996年に「九宫山有機茶」の有機茶基地が設立され、同シリーズは中茶杯、陸羽杯、鄂茶杯の金賞を獲得し、「九宫山」商標は2011年に全国著名商標と認定された。同サイトはまた、2011年に全国農産物標準化ブランド百選に入り、有機茶認証を15年連続で取得したと記す。
    • 2019年. 1月17日、農業農村部は「九宫山茶」を農産物地理的表示として保護した(登録番号AGI02564)。
    • 2022年. 県は2021年度の湖北省主要茶生産地区リストに入ったと発表した。このリストは茶園面積が1万ムー以上の行政区が対象である。
    • 2025年. 国家知識産権局は2025年7月16日付公告第640号(8月13日公表)により、「九宫山茶」を地理的表示製品として認定した。同じ公告で、同じ協会の申請により、同一地域の紅茶「通山紅茶」も認定された。
  • 名称: 「九宫山」は「九つの宮殿の山」を意味する山名、茶は茶を指す。
  • 文化的意義: 参考資料は地元のことわざを引く。「家に千本の茶と千本の桐あれば、衣食に窮せず」(家有千棵茶千棵桐,吃穿不受穷)。

3. 植物学的記述と原料

  • 品種: 保護要件によれば、鄂茶8(Èchá 8)、五峰212(Wǔfēng 212)およびその他。県政府(2022年)は十数品種と言及するが、名称は挙げていない。
  • 摘採原則: 要件は摘採基準ではなく、5つの対となる原則を定める。樹冠面を採り基部を養い、中央を採り側面を養い、高い芽を採り低い芽を養い、密な芽を採り疎な芽を養い、大きな芽を採り小さな芽を養う(采面养底、采中养侧、采高养低、采密养稀、采大养小)。
  • 摘採基準と時期: 見つかった資料にはデータがない。

4. テロワールと栽培の特徴

  • 地域: 湖北省南東部、幕阜山脈中部。参考資料によれば、県の地形は「八分の山、一分の水、一分の田」(八山一水一分田)で、南西に向かって高く、東に向かって低くなる。
  • 栽培高度: 400–900 m、保護要件による。
  • 土壌: 要件によれば、風化岩砂質壌土(风化石砂质壤)と黄棕壤で、中程度の肥沃度。有機物は平均5.31%、全窒素0.12%、有効リン16–21 mg/kg、有効カリウム13 mg/kg、pH 4.5–5.5。商務部ポータルの地域説明では、カリウムを100–130 mg/kgとするが、伝聞によるもので、どちらが正しいか確認できない。地元産品の参考サイトは、土壌を砂岩石盤岩由来の酸性赤黄壤とし、ミネラル元素と有効カリウムに富むと記す。
  • 気候: 参考資料によれば、降水量が多く、温暖多湿で、朝夕に斜面が霧に包まれる。数値データはない。
  • 定植と管理(要件による): 春節の頃、遅くとも2月までに、1ムーあたり5000–6000株を植える。冬には1ムーあたり菜種粕または落花生粕300 kg、あるいは堆肥1000 kgを有機肥料とリン酸肥料とともに施す。整枝は3回に分けて行う。
  • 規模: 2022年3月、県は生態茶園6万4000ムー、摘採面積約4万3000ムー、生産額1億元超と発表した。これは県全体の数字であり、保護地域に限らない。主要基地として楊芳林、九宫山、厦鋪、燕厦が挙げられるが、燕厦は保護地域に含まれない。誘致企業の筆頭として湖北九宫山茶業股份有限公司が挙げられる。

5. 製造技術

保護要件は8工程からなる2つの製法を定める。

  • 扁平形茶(扁形茶、biǎnxíngchá):
    1. 生葉の萎凋(摊放、tānfàng)。
    2. 殺青(杀青、shāqīng)。
    3. 冷却(冷却、lěngquè)。
    4. 理条(理条、lǐtiáo)。
    5. 圧扁成形(压扁、yābiǎn)。
    6. 釜炒り仕上げ(煇锅、huīguō)。
    7. ロット統合(归堆、guīduī)。
    8. 箱詰め(装箱、zhuāngxiāng)。
  • 条形茶(条形茶、tiáoxíngchá):
    1. 萎凋、殺青、冷却は扁平形と同じ。
    2. 揉捻(揉捻、róuniǎn)。
    3. 二度目の釜炒り(炒二青、chǎo èrqīng)。
    4. 水分戻し(回潮、huícháo)。
    5. 乾燥炒り(炒干、chǎogān)。
    6. ロット統合と箱詰め。

温度と時間は文書に記載がない。

6. 官能的特徴

記述は保護要件による。2つの形状で分けて示す。

  • 乾燥茶葉の外観: 扁平形は扁平で真っ直ぐ(扁平挺直)、若緑色で、産毛が葉に隠れる(嫩绿隐毫)。条形は締まった重実な撚り(条索紧结重实)で、光沢のある色(色泽油润)。
  • 乾燥茶葉の香り: 見つかった資料に個別の記述はない。
  • 水色の香り: 扁平形は持続性がある(香气持久)。条形は持続性のある栗香(栗香持久)で、清らかな香りが周囲に広がる(清香四溢)。
  • 味: 扁平形は新鮮で柔らかく、甘い戻りがある(滋味鲜醇回甘)。条形は柔らかく濃厚(滋味醇厚)。参考サイトは、何煎も抽出に耐えると加える。
  • 水色: 扁平形は緑色で明るい(汤色绿亮)。条形について個別の記述はない。
  • 茶殻: 扁平形は若緑色で明るい(叶底嫩绿明亮)。条形は緑色で明るい(叶底绿亮)。

地元産品の参考サイトは「九宫山雲霧茶」についても記す。撚りは締まり、細く優雅にねじれ、水色は透明で明るく、香りは濃厚、味は甘みがあり、茶殻は若緑色で均一。この名称が保護対象に含まれるかは、資料では不明である。

7. 化学成分

2025年の保護要件は以下の下限を定める。

指標要件
茶ポリフェノール22.2%以上
遊離アミノ酸2.7%以上
水溶性抽出物42.4%以上

参考サイトは、より低い数値、20%、2.5%、40%を挙げるが、おそらく旧版によるものである。カフェインのデータはない。

8. 淹れ方

緑茶の標準的な方法。

  • 湯温: 80–85 °C。
  • 茶葉量: 150 mlあたり3 g。
  • 茶器: ガラスコップまたは白磁の蓋碗。
  • 手順:
    1. 茶器を温める。
    2. 茶葉を入れ、壁に沿って湯を注ぐ。
    3. 一煎目は40–60秒で抽出する。
    4. 茶海に少し残して飲む。
    5. 湯を注ぎ足す。
    6. 2–3回の抽出が可能。条形茶は参考資料によれば、さらに多くの抽出に耐える。

9. 保存

緑茶の標準的な方法。密閉包装で、冷蔵庫に0–5 °Cで、光、湿気、匂いを避けて保存する。1年以内に飲み切るのが望ましい。

10. 価格と偽物

見つかった資料に価格データはない。

  • 偽物を避けるために:
    • 地理的表示製品マークまたは農産物地理的表示マークを確認する。
    • 茶が厦鋪、闖王、九宫山、洪港、楊芳林のいずれかの保護地域で作られたことを確認し、単に通山県産であることと混同しない。
    • 商標「九宫山」と地理的表示を混同しない。商標はブランドであり、地理的表示は地名と製品要件を指す。
    • 扁平形茶は若緑色で産毛が葉に隠れ、条形茶は締まり、光沢があり、栗の香りを持つ。

11. 興味深い事実

  • 一つの協会が同一地域で2つの保護名称を保持する。緑茶の九宫山茶と紅茶の通山紅茶であり、物理化学的指標の下限は同じ値で記されている。
  • 一つの名称の下に、扁平形と条形という異なる製法の2つの形状が保護されている。

12. 他の茶との比較

  • 通山紅茶(通山红茶): 同じ地域、同じ協会の紅茶。
  • 松峰緑茶(松峰绿茶): 同じ咸寧市の赤壁市の緑茶。
  • 江夏碧舫(江夏碧舫): 武漢の扁平緑茶。扁平形との比較に。

まとめ:

九宫山茶は、湖北省南部、九宫山周辺の標高400–900 mの茶園で作られる山地緑茶である。保護文書は、若緑色で新鮮な甘みを持つ扁平形と、光沢があり栗の香りを持つ条形の2つの形状を認めている。その背景には、通山の茶に関する古い記録、1996年以来の有機茶基地、そして2019年と2025年の保護がある。

出典

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