南澗無量山紅茶(Nánjiàn Wúliàngshān hóngchá、南涧无量山红茶)は、雲南省大理ペー族自治州南澗イ族自治県(南涧彝族自治县)の紅茶である。その名は県名と、茶園が広がる無量山(无量山)を結びつけたもので、地理的表示番号第26450753号によって保護されている。当該表示の説明書はこの茶を次のように述べている。すなわち、緊結した金黄色のより、金色の輪が際立つ明るい紅色の水色、コクがあり豊満な味わい、苦みが甘い後味へと転じること、果実香、そして多煎に耐える持続性である。同県には二つの茶の地理的表示があり、もう一つは緑茶の南澗緑茶である。
1. 分類と起源
- 種類: 紅茶(红茶、hóngchá)、完全発酵。分類は表示名そのものに示されており、外観に関する記述、すなわち金黄色のよりと紅色の水色もこれと一致する。技術文書は未確認である。
- カテゴリ: 雲南紅茶。地理的証明商標または団体商標。
- 原産地: 中国、雲南省(云南、Yúnnán)、大理ペー族自治州(大理、Dàlǐ)、南澗イ族自治県(南涧、Nánjiàn)、無量山。
- 表示区域: GIプラットフォームの説明書によれば、南澗県の現行行政区域(南涧县现辖行政区域内)。省の一覧も県を権利者として示している。
- 地理座標: 県庁所在地はおおよそ北緯25.0度、東経100.5度。
2. 歴史と文化的意義
- 歴史:
- 唐にさかのぼる起源。 『雲南日報』(2019年)によれば、無量山における茶栽培の記録された歴史は唐の時代にまでさかのぼり、唐の文献『蛮書』(蛮书)は南詔国(南诏)で茶が栽培され飲まれていたことを記している。
- 無量山。 同紙によれば、南詔国は無量山に「南岳」の称号を授けた。
- 交易路。 2022年の記事によれば、南澗の茶は古くからの茶馬古道を通じてチベットや東南アジア諸国へ運ばれた。
- 地理的表示。 第26450753号は、2019年12月28日付で雲南省の地理的表示一覧に収載された。登録年と権利者は確認できた資料には示されていない。『雲南日報』は同じ2019年に、同県には地理的表示を有する産品が二つあると報じている。
- 名称: 南涧(Nánjiàn)は県名、无量山(Wúliàngshān)は無量山を指し、无量は「はかりしれない」を意味する。红茶(hóngchá)は紅茶である。
- 文化的意義: 茶は同県の主要産業の一つである。『雲南日報』(2019年)によれば、2万6000の農家が茶を栽培し、県内には56の茶企業と35の合作社があり、産業の年間生産額は10億元に達した。『雲南網』(2021年)も同じ2万6000戸、すなわち11万人が関わるとし、ムー当たりの生産額は5800元を超えると伝えている(亩产值)。
3. 植物学的記述と原料
- 品種 / 栽培品種: 確認できた資料には品種名の記載がない。
- 古樹: 『雲南日報』(2019年)によれば、県内には3万本以上の古茶樹があり、そのうち1万1700本についてデータが収集されている。『雲南網』(2021年)は樹齢百年を超える木を3万7000本とし、1万1700本のデータベースに言及している。また無量山には野生型と栽培型の両方の古樹が多く存在するとする。数字には相違があり、紅茶の原料に古樹がどれほど使われるかについては資料は触れていない。
- 収穫基準: 確認できた資料には記載がない。
- 収穫時期: 確認できた資料には記載がない。
4. テロワールと栽培の特徴
- 地域: 県は大理、臨滄、普洱の各州・市の接点に位置し、無量山の中にある。瀾滄江(澜沧江)の河谷が県内を通る。県の面積は約1700平方キロメートル。
- 栽培高度: 『雲南日報』(2019年)によれば、県内の高山茶園は1800~2500メートルに位置する。同県の緑茶の説明では1700~2500メートルとされる。紅茶に固有のデータはない。
- 気候: 冬に乾季のある温暖湿潤な亜熱帯気候。標高1377メートルの県庁所在地では、平均気温は1月の12.3℃から6月の24.8℃まで、年間降水量は約740ミリメートルである。茶園はより高地にあるため、これらの数値は目安にすぎない。
- 土壌: 確認できた資料には記載がない。
- 茶園: 『雲南日報』(2019年)は11万ムー(1ムーは約667平方メートル)の高山茶園を挙げ、うち3万1000ムーが「緑色」または有機栽培として認証されているとする。『雲南網』(2021年)は高山茶園12万ムー、古茶山10万ムー、「緑色」および有機茶園約7万2000ムーとし、2020年の全種類合計の茶生産量を約7500トンとしている。
5. 製造技術
この茶に固有の技術およびその数値は、確認できた資料には記載がない。紅茶の一般的な工程は次のとおりである。
- 萎凋(萎凋、wěidiāo): 葉が水分の一部を失い、柔らかくなる。
- 揉捻(揉捻、róuniǎn): 葉の細胞が破壊され、汁液が表面に滲出する。
- 発酵(发酵、fājiào): 酸化が進み、葉と水色が赤みを帯びる。
- 乾燥(干燥、gānzào): 加熱により酸化を止め、香気を定着させる。
これは茶類の一般的な枠組みであり、南澗無量山紅茶の技術を記述したものではない。
6. 官能的特徴
以下の記述は、GIプラットフォーム上の表示説明書による。
- 外観(乾燥茶葉): 緊結した金黄色のより(条索紧结金黄)。
- 乾燥茶葉の香り: 確認できた資料には記載がない。
- 水色の香り: 果実香(闻有果香)。説明書は乾燥茶葉についてか水色についてかを特定していない。
- 味: まろやかで濃厚、豊かで充実している。苦みは甘い後味へと転じる(滋味醇厚,丰富饱满,苦有回甘)。多煎に耐える(经久耐泡)。
- 水色: 明るい紅色で、金色の輪が際立つ(汤色红亮,金圈突出)。
- 茶殻(抽出後の茶葉): 確認できた資料には記述がない。
7. 化学成分
この表示の紅茶に関する理化学的データは、確認できた資料にはない。『雲南日報』(2019年)は無量山の茶全般について、水浸出物が通常40%を超え、ポリフェノールが通常30%を超え、アミノ酸が3%を超えると述べている。分析方法、試料、原料茶と製品茶の別は示されておらず、したがってこれらの数値はこの表示の紅茶に直接当てはまるものではない。
8. 抽出
紅茶の茶類としての一般的な方法。
- 湯温: 90~95℃。
- 茶葉量: 150ミリリットル当たり3~5グラム。
- 茶器: 白磁の蓋碗または急須。白い器は水色の金色の輪を見るのに適している。
- 手順:
- 茶器を温める。
- 茶葉を入れる。
- 熱湯で短く茶葉を湿らせ、捨てる。
- 蓋碗で15~30秒、第一煎を抽出する。
- 完全に注ぎ切る。
- 以降は10~15秒ずつ延長して抽出を繰り返す。
9. 保存
茶類としての一般的な方法。密閉包装で、直射日光を避けた乾燥した涼しい場所、異臭のない環境で保存する。冷蔵は不要である。
10. 価格と偽物
確認できた資料には価格に関する情報がない。
- 偽物を避けるために:
- 「南涧无量山红茶」の地理的表示(第26450753号)を探す。
- 生産者が南澗県の業者であることを確認する。
- よりが緊結して金黄色であり、水色が明るい紅色で金色の輪があることを確認する。
- 無量山は県外にも延びているため、山の名だけでは表示区域を示すことにはならない。
11. 興味深い事実
- 同県は紅茶と緑茶という二つの茶の地理的表示を有しており、『雲南網』(2021年)によれば、緑茶、プーアル、烏龍、紅茶、白茶の五つの茶類が生産されている。
- 金色の輪(金圈)、すなわち茶杯の中で水面の縁にできる環は、表示説明書が特に際立つと明記している(金圈突出)。
- 2022年の記事によれば、南澗のある工場が2008年に製造したプーアル茶のシリーズは、北京オリンピックの記念コレクション茶に選ばれた。
- 2022年の記事によれば、「無量山蔵茶谷」プロジェクト(蔵の字は「蓄える」と「隠す」の両義を持つ)の一環として、公郎鎮の近くに茶園を通る38キロメートルの環状展望道路が整備された。
12. 他の雲南紅茶との比較
- 南澗緑茶(南涧绿茶): 同じ県の緑茶で、南澗の二つ目の地理的表示。
- 雲南無量紅茶(云南无量红茶): 無量山の紅茶。コーパスでは隣接する景東県のものとして記述されており、南澗の表示には結びつけられていない。
- 滇紅工夫(滇红工夫): 雲南紅茶の古典であり、省内の紅茶すべてが通常これと比較される。
- 昌寧紅茶(昌宁红茶): 保山市昌寧県の地理的表示を有する紅茶で、同じく瀾滄江流域に位置する。
結論:
南澗無量山紅茶は、大理、臨滄、普洱の接点に位置し、茶園が2500メートルにまで達する山岳県の紅茶である。その文書は乏しく、表示番号、県境に限定された区域、そして外観に関する短い説明、すなわち金黄色のより、金色の輪を伴う紅色の水色、果実香、甘みへと消えていく苦みがあるのみである。品種、収穫時期、製造技術は確認できた資料には示されておらず、詳細については県内の生産者に直接あたるべきである。
出典
地理的表示
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