大竹白茶(Dàzhú báichá、大竹白茶)は、四川省東部の達州市大竹県産の白葉品種の茶である。名称に「白茶」の語があるが、白茶類であることを証明するものではない。この茶は浙江省安吉県から導入された品種白叶一号(báiyè yīhào)から作られる。これは緑茶の安吉白茶を生み出す品種と同じものであり、春の若芽がほぼ白色を呈することからこの名がある。文書上、茶類は確定されていない。県志によれば、最初の茶樹は2009年に植栽され、2020年に農業地理的表示を取得し、2025年にはCNIPAの地理的表示製品リストに登録された。
1. 分類と起源
- タイプ: 文書上の茶類は確定されていない。県志(県地方志弁公室の照会、2019年)は代表的ブランド「巴蜀玉叶」を「緑茶の中の珍品」と呼び、品種白叶一号は安吉において緑茶を生む。しかし茶類を決めるのは製法であり、県の加工規程の本文を未確認のため、本稿は崇陽白茶と同様に各茶類の項に置く。名称中の「白茶」は萎凋製法ではなく、春の葉色を指す。
- カテゴリー: 白葉品種の茶。農業地理的表示(2020年)、CNIPA地理的表示製品リスト掲載(2025年)。
- 起源: 中国、四川省(四川、Sìchuān)、達州市(达州、Dázhōu)、大竹県(大竹、Dàzhú)。
- 保護地域: 県内19の郷鎮 — 月華、団壩、高穴、清河、楊家、清水、廟壩、天城、観音、周家、文星、石子、烏木、欧家、中華、媽媽、朝陽、八渡、川主 — およびそれらに属する192の行政村。
- 地理座標: 東経106°59′54″–107°32′17″、北緯30°20′07″–31°00′06″。
2. 歴史と文化的意義
- 歴史:
- 白葉品種以前。 県志は大竹の茶の歴史を千年以上、県の茶業中心地としての歴史を1700年と記すが、出典は示されていない。1960–1970年代には国営茶場2か所、社隊経営の茶場132か所が操業していたが、後に放棄された。
- 2009年 — 安吉からの品種導入。 県志によれば、退役軍人である県出身者が、安吉と緯度が近く竹林が豊富であることに着目し、試験的に1000本の苗木を導入、翌年に成功した。公表数値にはばらつきがあり、2000本や「数百本」(達州ポータル、2022年)、団壩鎮白茶村で3000本以上(『四川日報』、2025年)などの記載がある。『四川農村日報』は開始を2010年とする。
- 2010–2011年 — 最初の企業。 県志は創業を2011年7月とし、達州ポータルの一部の記事は2010年とする。企業は農家に苗木を配布し、生葉を買い取った。
- 2012–2017年 — ブランド受賞。 代表的企業の「巴蜀玉叶」ブランドの茶が「中緑杯」で金賞(2012年、2016年)、「中茶杯」で特等賞(2015年、2017年)を受賞。
- 2020年。 農業農村部が「大竹白茶」を2020年第2陣の農業地理的表示に登録、番号AGI03245。
- 2022年。 2月に達州市の栽培基準(DB5117/T 50-2022)と加工基準(DB5117/T 51-2022)が施行。後者は2025年8月31日付で廃止。
- 2025年。 CNIPA公告第646号により「大竹白茶」が地理的表示製品リストに登録。
- 名称: 「大竹」は「大きな竹」の意。県志は県名を大型竹の多さに由来すると説明する。「白茶」は「白い茶」で、春の芽の色を指す。
- 文化的意義: 2017年以降、県では毎年春に茶園で「喊山開茶」 — 「山に呼びかけ茶摘みを始める」祭りを開催しており、2026年に第10回を迎えた。県茶業センターによれば、累計来場者は20万人を超える。
3. 植物学的特徴と原料
- 品種: 白叶一号(báiyè yīhào) — 浙江省安吉県原産の白葉品種。初期の植栽苗は安吉から導入された。
- 葉色: 早春の若芽は玉白色を呈する。気温上昇と日照増加に伴い緑色に変わる。そのため県志によれば、ブランド「巴蜀玉叶」の最上級品は年間およそ1週間しか生産できない。
- 摘採: 春摘み。県志によれば、大竹の萌芽は安吉より約10日早く、摘採開始も早い。
- 摘採基準: 確認できる資料に記載なし。基準DB5117/T 50-2022の本文は未確認。
4. テロワールと栽培の特徴
- 地形: 四川盆地東縁の平行山嶺と谷地が連なる「三山両槽」地帯。
- 気候: 亜熱帯湿潤モンスーン気候。県志によれば、年平均気温16.6 °C、観測史上の極値は−4 °Cから41 °C、無霜期間284日、年降水量1184 mm、年日照時間1440時間。
- 栽培標高: 500–800 m。
- 土壌: 黄色粘性砂壌土、pH 4.5–6.5、落葉由来の有機物に富む。県はセレン、カリウム、亜鉛に富む土壌と説明するが、測定値は未確認。
- 植栽: 県志によれば、茶園は森林と混在する(林茶相間)。
- 規模: 県のデータでは2019年に5万ムー、2022年までに13郷鎮で8万ムー超。
5. 製造工程
工程は県の規程DB5117/T 51-2022「大竹白茶加工技術規程」に記載されていたが、現在は廃止されており、本文は未確認。安吉白茶に倣い緑茶として製造される場合、一般的な流れは次のとおりである。春に白葉の芽を摘採 → 萎凋(摊放、tānfàng)→ 酸化を止める殺青(杀青、shāqīng)→ 整形(理条、lǐtiáo)→ 乾燥(烘干、hōnggān)。これは茶類一般の工程であり、大竹白茶の製法を記述したものではない。確認できる資料に数値はない。
6. 官能特性
以下の記述は県志(2019年)と県茶業センター(2022年)によるものであり、表示文書中の記載は未確認である。
- 乾燥茶葉の外観: まっすぐで優美、鶏黄色に緑がのぞき、白毫が目立つ(外形挺直秀麗、鵝黄隠翠、白毫顕露)。
- 乾燥茶葉の香り: 確認できる資料に記載なし。
- 水色の香り: 清らかで持続性がある(香気清香持久)。
- 味: 新鮮で爽やか、甘くやわらかで、唾液の分泌を促す(滋味鮮爽甘醇生津)。
- 水色: 若緑色で明るい(茶湯嫩緑明亮)。
- 茶底(抽出後の葉): 総称としての記載なし。ブランド「巴蜀玉叶」について県志は次のように記す。柔らかな芽と葉が花のように開き、葉は白く葉脈は緑、玉のような光沢がある(芽葉細嫩成朵、葉白脈翠)。
7. 化学組成
県志はアミノ酸含有量を8–12%、ブランド「巴蜀玉叶」については遊離アミノ酸9.7%とし、通常の緑茶の3–4倍とする。ポリフェノールは県志によれば他の緑茶より少ないが、数値は示されていない。分析法と試料は明記されておらず、これは規格値ではなく目安である。
8. 淹れ方
繊細な緑茶の一般的な実践に従う。
- 湯温: 75–80 °C。白葉品種はアミノ酸が多く、高温の湯はその新鮮さを損なう。
- 茶葉量: 150 mlに対して3 g。
- 茶器: ガラス製の杯。
- 手順:
- 茶器を温める。
- 茶葉を入れ、壁面に沿って湯を注ぐ。
- 1煎目は40–60秒で抽出する。
- 3分の1を残して飲む。
- 湯を継ぎ足す。
- 2–3煎まで繰り返す。
9. 保存
一般的な実践に従う。密閉容器に入れ、冷蔵庫で0–5 °C、光・湿気・匂いを避けて保存する。新鮮さと明るい色が最初に失われるため、1年以内に飲み切るのが望ましい。
10. 価格と偽物
県志によれば、2019年の乾燥茶の平均価格は1 kgあたり2000–3200元。達州ポータルの2023年の記事では、地元の茶生産者が乾燥茶の卸売価格を1斤あたり400–500元から2000元と述べている。
- 偽物を避けるために:
- 地理的表示マークと登録番号AGI03245を確認する。
- 生産者が大竹県内であることを確認する。
- 白叶一号は多くの省で栽培されており、葉の外観から産地を判別することはできない。産地は文書によってのみ確認できることを留意する。
11. 興味深い事実
- 県名は竹に由来し、県志は「竹多(白)茶更香」 — 「竹が多ければ(白)茶はなお香る」という俗諺を引く。
- 2019年、大竹の白葉茶には「巴蜀玉叶」「川白茶」を含む7つの登録商標があった。
- 2023年、大竹茶を用いた飲料 — 白茶入りフリーズドライコーヒー — が浙江省烏鎮で発表された。達州ポータルはこれを品種の「故郷への帰還」と表現した。
12. 他の白葉茶との比較
- 安吉白茶(安吉白茶): 品種の原産地であり、このタイプの茶の基準。大竹白茶はその四川の子孫で、摘採がより早い。
- 正安白茶(正安白茶): 貴州省で同じ品種から作られる緑茶で、同じく地理的表示を有する。
- 靖安白茶(靖安白茶): 江西省の白葉緑茶。
- 広元黄茶(広元黄茶): 黄葉品種中黄1号および中黄2号から作られる四川の「近縁種」 — 「黄」を冠する同様の名称の陥穽がある。
結論として:
大竹白茶は、名前が紛らわしい若い四川の茶である。「白」は春の芽の色を指すにすぎない。15年ほどの間に、安吉の品種白叶一号は竹林の県の標高500–800 mに根づき、県の記述によれば、若緑色の水色、新鮮で甘い味、高いアミノ酸含有量を持つ茶を生んだ。県志は代表的ブランドを緑茶に数えるが、製法の文書がなければ茶類は未確定のままである。一方、保護地域は村単位まで画定されている。
出典
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