国胜茶(Guóshèng chá、ゴーション チャ)は、四川省南部、雲南省との境に位置する攀枝花市塩辺県国勝郷の山地緑茶である。茶園は柏林山の麓、標高1600~2500 mに広がる。県の説明によれば、日照時間の長さ、昼夜の大きな寒暖差、高い森林率が、この茶に攀枝花・西昌一帯で知られる天然の蘭の香りを与えている。2008年より国勝茶は地理的表示保護製品であり、県はこれを自県初の地理的表示製品と位置づけている。
1. 分類と起源
- 種類: 緑茶(绿茶、lǜchá)。高地有機緑茶とされるが、保護等級を明記した文書は確認していない。
- カテゴリー: 四川南部の山地緑茶。地理的表示保護製品(2008年)。
- 原産地: 中国、四川省(四川、Sìchuān)、攀枝花市(攀枝花、Pānzhīhuā)、塩辺県、国勝郷。
- 保護地域: 塩辺県の5行政区画、すなわち永興鎮、ならびに国勝郷、紅宝郷、箐河郷、温泉郷。この一覧は公告の転載によるものであり、原典との照合は行っていない。
- 地理座標: 北緯26~27度、東経101~102度付近。
2. 歴史と文化的意義
- 歴史:
- 2001年. 参考資料によると、国勝茶は第6回「峨眉」コンクールで省レベルの優良緑茶賞を受賞した。
- 2002年. 「蒙頂山」国際名茶コンクールで金賞、およびA級「緑色食品」認証を取得。
- 2005年. 有機茶認証を取得。
- 2008年. 国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)が公告第136号により国勝茶を地理的表示保護製品とした。参考資料は決定日を2008年12月10日とする。報道では認定年を2010年とするものもあり、この相違は解消していない。塩辺県は国勝茶を自県初の地理的表示製品とし、参考資料では攀枝花市全体でも初としている。
- 2023年. 四川省第6次省級無形文化遺産リストに「塩辺茶製作技芸」(盐边茶制作技艺)が四川緑茶製作技術の一分派として登録された。
- 2024年. 県は、第13回四川国際茶業博覧会で「国胜白茶」の名で地元製品が「金茶」の称号を獲得したと発表した。その茶類については言及されていない。
- 名称: 「国勝」(国胜)は主要茶園が所在する郷の名である。
- 文化的意義: 県の発表によれば、国勝郷は茶を基幹産業とし、「国胜茶」という公共ブランドと現代的な茶農業パークの構築を進めている。
3. 植物学的説明と原料
- 品種 / 栽培品種: 現代の茶園では、福鼎大白茶(Fúdǐng dàbáichá)、名山白毫131(Míngshān báiháo 131)、名山213(Míngshān 213)、および雲南大葉種が記載されている。より古い資料では、伝統的な小葉の在来品種が言及されている。
- 原料: 柔らかい芽先と芽(嫩尖、嫩芽)。参考資料による。
- 摘採基準: 明確な基準は確認できていない。
- 摘採時期: 明確な時期は確認できていない。
4. テロワールと栽培の特徴
- 地域: 四川南部、雲南省との境界、攀枝花と麗江の間。主要茶園は柏林山(百灵山という表記も見られる)の山塊の奥深くに位置する。
- 栽培高度: 1600~2500 m。県の説明による。参考資料では柏林山の古樹茶園を「約3000 m」とするが、この数字は未確認とみなす。
- 気候: 年間を通じた散乱光、霧、豊富な降雨、温暖湿潤な気候とされる。昼夜の温度差は大きい。
- 土壌: 肥沃とされるが、具体的な土壌型は確認できていない。
5. 製造工程
参考資料では近代的な機械設備が言及されている。詳細な工程やパラメータは確認できていない。この系統の山地緑茶における一般的な流れは次のとおりである。
- 萎凋(摊放、tānfàng): 水分を一部飛ばすための短時間の処理。
- 殺青(杀青、shāqīng): 加熱により酸化を止める。
- 揉捻(揉捻、róuniǎn)。
- 乾燥(干燥、gānzào)。
これは当該茶類の一般的な枠組みであり、国勝茶の固有の技術を示すものではない。
6. 官能特性
- 乾燥茶葉の外観: 形が美しく、細く繊細で、エメラルドグリーン(叶形秀美,细嫩翠绿)。
- 乾燥茶葉の香り: 個別の記述はない。参考資料では香りが心地よい(香气怡人)とするが、乾燥葉か浸出液かは不明。
- 浸出液の香り: 天然の蘭の香り(纯天然兰花香)。この茶の最大の特徴。
- 味: 新鮮で活気があり、甘くまろやか(滋味鲜爽甘醇)、甘い戻りがある(回甜)。
- 水色: エメラルドグリーンで透明、輝きがある(汤色碧绿明亮)。
- 茶殻: 確認できていない。
地元の説明では、この茶の特徴を「形美、叶嫩、汤清、味醇、回甜、香长」の六語、すなわち美しい形、柔らかな葉、澄んだ水色、まろやかな味、甘い戻り、長く続く香りにまとめている。
別の資料では、太い芽と大きな葉、黒っぽい大きめの撚り、明るい淡緑色の水色、濃厚で力強い味と、異なる描写がされている。外観に関する要求文書は確認しておらず、どちらの描写が保護製品に近いかは判断できない。
7. 化学成分
確認できる理化学的データはない。
8. 淹れ方
緑茶の一般的な方法に従う。
- 湯温: 80~85 ℃。
- 茶量: 150 mlに対して3 g。
- 茶器: ガラスのコップまたは白磁の蓋碗。
- 手順:
- 茶器を温める。
- 茶葉を入れ、壁に沿って湯を注ぐ。
- 1煎目は40~60秒で淹れる。
- 浸出液を一部残して飲む。
- 湯を継ぎ足す。
- 2~3回の再抽出が可能。
9. 保存
緑茶の一般的な方法に従う。密閉包装の上、冷蔵庫で0~5 ℃、光・湿気・匂いを避けて保存する。蘭の香りが最初に失われるため、1年以内に飲み切ることが望ましい。
10. 価格と偽物
価格に関する情報は確認できていない。
- 偽物を避けるために:
- 地理的表示マークを確認する。
- 生産者が塩辺県の業者であることを確認する。
- 茶葉は細くエメラルド色、水色はエメラルド色で透明、香りは蘭の香りであること。
11. 興味深い事実
- 塩辺県は国勝茶を自県初の地理的表示製品としている。
- 塩辺茶の製造技術は2023年より省級無形文化遺産リストに登録されている。
- 茶園は2つの省の境、雲南省の近くにあり、雲南大葉種も栽培されている。
- 最初の省レベルの賞は2001年、地理的表示保護の7年前に受賞している。
12. 他の四川緑茶との比較
- 竹叶青(チュウイェチン): 峨眉山の扁平茶。国勝茶は葉が細く繊維質で、蘭の香りが強調される。
- 蒙顶甘露(モンディン ガンルー): 四川省最古の茶産地の一つである蒙頂山の撚り茶。
- 七佛贡茶(チーフォー ゴンチャ): 四川省の反対側、省北東部の扁平な山地茶。
まとめ:
国勝茶は、標高1600~2500 mの茶園、蘭の香り、エメラルド色の水色、甘い戻りを特徴とする四川南部の山地緑茶である。文献は多くないが、2001年以来の受賞、2008年からの地理的表示保護、2023年からの省級無形文化遺産登録という記述は一致している。
出典
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